日本の高温多湿な気候風土に最適な木の家。 木は軽くて丈夫で、加工しやすくて、おまけに湿気の調節までしてくれるとっても優れた建築材料。 また木の種類や木の育った環境によってもその使う木材も変わってきます。 私たち日本人は、長い年月のなかで木を使う知恵を積み重ねてきました。 木の特性を生かした使いかたをすることによって木は本当の力を発揮するのです。
◯ 軽くて強い
比重は石やコンクリートの1/4鉄の1/10程度おなじ面積と重さあたり強さは、木材はコンクリートの14倍、 構造用鋼材の2.6倍の強さを持っています。
◯ 熱を伝えにくい
木は繊維が集まってその繊維の中が空洞になっています。その空気層による保温と断熱によって熱を伝えにくい材料です。触ってあったかい感じがするのはそのせいです。
◯ 湿気を吸ったり吐いたりする
湿度の変化に応じて、空気が乾燥すれば、木材中の水分を放出し、湿度が高くなれば吸湿します。
△ 湿度によって変化する
木材は乾燥すると、収縮して寸法が変化したり、曲ったり割れたりします。
木が無垢材で湿気を調節してくれている証拠なのですが、木材を乾燥させてから使うことにより、割れや狂いを最小限にすることができます。また木材は乾燥させると強くなるという性質があります。
△ 湿気が多く風通しの悪いところでは、カビたり、腐ったり、虫害を受ける
湿気多い場所には湿気に強く腐りにくく、虫害を受けにくい材料を使えば大丈夫。
また風通しのよいつくりにすることで、カビや虫害を解消できます。また壁の中も空気が流れるつくりにすることで、家を長持ちさせることができます。
◎ 土台には桧の心持ち材を使う。
家を支える土台には桧やヒバの心持ち材(赤身材)が適しています。桧の赤身材は特に水に強く腐りにくく、シロアリなどの虫害につよい材料です。
◎柱には杉や桧を使う。
まっすぐで狂の少なく、木目の美しい杉や桧は柱に向いています。やはり柱の見える造り(真壁造り)がいいですね。また古民家の大黒柱などはより丈夫なケヤキ材が使われていました。
◎ 内装材はそれぞれの木の特性を生かす。
床、天井、建具、敷居、鴨居、床の間などさまざまな家の場所に合せてスギ、ヒノキ、マツなどの針葉樹とケヤキ、サクラ、カシ、ナラなどの広葉樹が使われます。スギは柔ら かく傷がつきやすいことから、今まで床材には敬遠されてきまししたが、スギの持つやわらかさやあたたかさなど、そのスギの特生かして、特殊な加工を施して 床材に用いています。足腰に負担が少なくお年寄りや子供にも安全です。また浴室など水まわりには、水に強いヒノキやヒバを用います。
「木を切ること=環境破壊」と考える人がいますが、それは違います。 木はご存知のように二酸化炭素を吸収し、酸素を放出しています。 しかし木も老齢期になるとこの能力が低下してきます。 二酸化炭素を吸収して成長した木を、すまいなどに有効に利用して、そしてまた山に木を植え、育てることが地球環境にとってよいことなのです。 しかし現在安い外材が輸入され、わが国の林業は成り立たなくなっています。 戦後植林された全国各地の山林は、手入れされることなく放置され、枝打ちや間伐されない山林は、日光が地面に届かず、小動物の餌になるような実を着ける木や植物が育たず、山の表土も雨で流されやすい環境になっています。 このような問題からも地元の木をおおいに住まいに使い、さらに行政と一体となって、豊かな森を復活させなければなりません。 私たちは、豊かな森を取り戻すため、近くにある森林資源を積極的に活用した「地元の木を使った家づくり」を行うことによって、地産地消、持続可能な地域社会を目指し、環境と人にやさしい家づくりをすすめています。
現代の住宅は気密性、断熱性が高く、住宅性能は向上しました。 その反面、有害物質やハウスダスト、カビなどがたまりやすい住環境といえます。 これらが原因となって「化学物質過敏性」や「シックハウス症候群」「ぜんそく」「慢性鼻炎」などアレルギー反応による病気が増えています。 このような問題から自然素材を見直し、換気の工夫を行って、住宅性能を損ねることなく、これらの問題を解決してゆかなくてはならないと考えています。
天然素材にこだわって
木をはじめとする自然素材は体によい働きをしてくれて、なんといっても私たち人間に「安らぎ」を与えてくれます。大切な家族が多くの時間を過ごす住まいには、安心して健康に過ごせるよう、できる限り自然素材を使った住まいつくりを考えています。